2023.02.03

豆大福の育児日誌②

豆大福の育児日誌その2
『乳歯期のケア』

乳歯が生え変わる時期は、お口がムズムズするのでいろいろものを噛むようになります。
お家の家具を噛まれたり、手や足を噛まれたり、そんなご苦労をされていませんか?
うちの家具も、至る所に豆大福の噛み跡がついています・・・。

噛み癖の対策として、犬用のガムやおもちゃを与えて噛ませたり、タオルやロープなどを用いて引っ張り合いっこをしたりしている方も多いと思います。

しかし、乳歯期には、こういった対策をする場合は注意が必要です。
乳歯は、永久歯と比べると脆弱で、硬いおもちゃや家具を噛むと摩耗したり、折れてしまったりすることがあります。

また、生えてきたばかりの永久歯の歯周組織が柔らかく、歯根(歯の根っこの部分)も簡単に動いてしまうため、タオルやローブで強く引っ張り合いっこをしていると、歯の向きが変わってしまうことがあるのです。

破折や摩耗による乳歯の歯周病や永久歯の噛み合わせ異常や、永久歯の歯根にも影響を及ぼし、永久歯が歯周病や歯髄炎を起こしてしまうこともあります。
そのため、硬いおもちゃは控えましょう。

引っ張り合いっこを行う場合、10ヶ月齢未満の子犬の時期では、あまり激しく行わないように注意してくださいね。

獣医師 中川恭子

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