2023.06.16

豆大福の育児日誌④

ドライブ編:車酔い

うちの豆大福は乗り物が大好きです。小さい頃から一緒に電車通勤したり、車で移動したりしていたので、電車でも車でも乗ったらすぐに爆睡しています。

 

近頃では、高速のサービスエリアでもドッグランがあったり、ペット用のおやつを売っていたり、車での移動がしやすい環境が整ってきており、一緒にお出かけする方も増えてきているのではないでしょうか。

 

今回は、ドライブでの1番の悩みである乗り物酔いについてお話ししたいと思います。

 

乗り物酔いの原因として、身体的な要因と精神的な要因があります。

乗り物酔いの多くは、体の平衡バランスを正常に維持する役割をもつ内耳の発達が未熟であることが原因で起こります。そのため子犬での発症が多く、成長とともに乗り物酔いが治る場合があります。また、成犬でも内耳疾患があると発症しやすくなることがあります。

 

また、精神的な要因としては、緊張やストレスなどがあります。車に初めて乗る場合や、年に数回は乗車するけれど、その行先が動物病院などの場合は、緊張やストレスで乗り物酔いが起こりやすくなるかもしれません。

 

『車に乗る=嫌な思いをする』という学習をしてしまうと、条件反射のように車に乗ると涎がでたり、嘔吐したりすることがあります。また、最初に乗車した時にとても怖い思いをしてトラウマになっている場合も同様です。

 

あまりに症状がひどい場合は、人と同様にお薬を服用させることもあります。
精神的な要因が原因の場合は、車酔いのお薬を服用しながら、近距離で楽しいところに車でお出かけする際、車に乗ることと楽しい記憶を結びつけられると徐々に改善する場合もあります。

 

症状が重篤な場合は、かかりつけの先生やペットラバーズの医療相談にて相談してくださいね。

 

獣医師 中川恭子

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