2023.12.29

犬・猫の栄養学

たんぱく質のお話し

たんぱく質ときいて何を思い浮かべますか?
トレーニングしている方は筋トレ後にプロテインを飲んだり、ダイエット目的でたんぱく質量を増やす事などを想像していませんか?

 

たんぱく質は筋肉を作るだけではなく、たくさんの働きを持っており人、犬、猫でそれぞれ必要なものが異なります。

 

『たんぱく質』は20種類のアミノ酸から構成されており、この20種類のアミノ酸の中で体内で合成ができず食事として摂取しなければいけないアミノ酸のことを必須アミノ酸を言います。
必須アミノ酸は、人では9種類、犬はこの9種類+アルギニン合わせた10種類、猫ではさらにタウリンを含んだ11種類あります。
そのため、猫はタウリン含まないドックフードを食べ続けるとタウリン欠乏症に陥ります。

 

たんぱく質の働きは、皮膚や爪軟骨などの身体の組織を作ったり、維持をします。
また、たんぱく質はエネルギー源としても使われます。このたんぱく質が欠乏すると成長不良が起こり体重減少、貧血、被毛のパサつきなどが現れ、さらに筋肉の衰えなどが起こり最悪の場合死に陥ることもあります。

 

ならば沢山たんぱく質を摂取すればいいと思われますが、たんぱく質の量が多すぎると腎機能障害や、尿路結石、食物有害反応などの疾病を引き起こすこともああります。
そのため、たんぱく質は少なすぎても、多くとりすぎてもいけません。

 

では、どのくらいの量を食べたらいいのでしょうか?
次回は、蛋白がどうやって消化され吸収されるのか?1日の必要量はどのくらいなのかを話していきたいと思います。

 

早いもので、2023年もあとわずかとなりました。
この1年、PLSWをお引き立て頂きありがとうございました。
来年も、皆様の家族が健康で末永く一緒に過ごせれるよう、たくさんの情報をお伝えしていきたいと思います。

どうぞよいお年をお迎えください。

動物臨床動物看護師 高田翼

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