2023.08.11

犬とのくらし6

犬の世界

言うまでもなく、人と犬とは異なった感覚の中で生活しています。

同じ空間に一緒に過ごしている今も、私たちとは違う情報を感じているのです。

人は視覚からの情報が優先されますが、犬は嗅覚や聴覚からの情報が優先されます。

これは、それぞれの生活に必要な機能としての感覚が優先的に発達しているからですね。

例えば、聞くことができる周波数でいうと、人は「16~20,000ヘルツ」、

犬では「65~50,000ヘルツ」と、犬の方がより高い音域を感じ取ることができます。

しかも、音の方向は人の場合は「16方向」ですが、犬は「32方向」まで

聞き分けることができると言われています。

サイレンなどに反応する犬が多いのも、高音を感じ取る能力が優れているためです。

また、犬の嗅覚は最も優れた情報収集器官で、人の「1,000倍~1億倍」もあります。

空気中の匂いを嗅ぐことでたくさんの情報を得ることができています。

人の方が優れている視覚に関しても「動体視力」や「視野」などは犬には

かなわないでしょうね。

このように、犬の感じている世界は我々の考えている世界とは大きく異なります。

うちの子は「大きな音が苦手」「袋を開けるとどこからともなくやってくる」「飼主の車の音などを聞き分ける」などなど、よく観察してみてください!

「好ましいい刺激」「不快な刺激」などの違いや犬のもつ好みを理解することは、犬との生活をより良いものにするために役立つと思います。

この感覚の異なった世界ということも踏まえて、行動学のお話をしていきたいと思います。

動物臨床看護士/ペットドックトレーナー 山﨑宏子

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