2023.01.27

犬と猫の腫瘍

今回は、犬と猫の腫瘍の話をします。

近年、人の腫瘍は早期発見により治療成績を上げることができるようになっていますが犬や猫では自覚症状を早期に発見することが困難なことから、治療成績を上げることは難しいと考えられます。

 しかし、犬や猫に発生する腫瘍には、予防することができる腫瘍が存在します。

その中で、乳腺腫瘍についてお話します。

犬では、生後初めての発情前までに避妊手術(卵巣・子宮切除術)を実施することで乳腺腫瘍の発生率が0.05%に、2回目の発情前に避妊手術を実施することで、8%の発生率にまで低下させることができます。

猫では、生後6ヶ月前までに避妊手術を行うことで91%まで乳腺腫瘍の発生を抑制できます。

乳腺腫瘍の発生を予防して末長く一緒に生活するためには、このデータをもとに動物病院でご相談されることをおすすめします。

これからも動物が皆さまと、健康で末長く一緒に生活できるためにおすすめしたいことを書いてゆきたいと思います。

獣医師 南 毅生

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