2023.11.20

犬とのくらし9

社会化について その1
社会化とは社会学の用語で、その個体が生活していく環境(社会)での価値や規範を

身につけることを指します。

人間社会で暮らす犬たちにとっては、人間の生活要様式に合わせたルールやマナーを

学ぶことが必要であり、逆に身につける機会がないと犬本来の習性が問題行動として

困ったことになる場合があります。

愛犬と楽しく生活するためには社会性を身につけることが必要です。

犬の社会化には大切なこと
人・動物・物・音・環境に馴れること
今後の生活で経験する沢山の事に上手に馴らしましょう。
犬の生活から全てのストレスを 取り除くことは不可能です。

ストレスをなるべくかけない様にするのではなく、ストレスに対して柔軟に

対応できるように、経験を積み重ねましょう。

犬自身が犬語(ボディーランゲージ)を正しく理解し、表現できること
私たちが犬に伝えていくのは犬の学習や習性を利用したしつけ方法です。

犬としてボディーランゲージで、自分の気持ちを相手に伝えることができる。また、相手の犬の気持ちを正しく理解できることが前提です。
それにより、犬や人間と正しくコミュニケーションがとれるようになります。

なぜ 子犬の時期に社会化が必要なの?
犬の生後約3週齢~14週齢までの時期を社会化期といいます。 

この時期の子犬は好奇心が旺盛でいろいろなものに興味を持っています。 

母犬や兄弟犬とともに過ごすことでコミュニケーションの方法を学び、多くの人や動物に

出会い、様々な物に触れ、音や刺激を体験することで、適応力のある犬に成長します。
早い段階で母犬や兄弟犬と離れ、刺激のない単調な生活環境で過ごした子犬は

社交性が低く臆病で、物音などの刺激に過剰に反応しやすくなるといわれています。
初めて会う人をひどく怖がったり、散歩で出会う犬にひどく吠えたりという問題が

起こりやすくなります。

犬の本能と人間社会でのマナーには相反するものが多くあります。
お互いの妥協点を上手く見つけて、愛犬が地域社会に受け入れられるように社会性を

身につけさせることは飼主の責務と言えるでしょう。
次回は具体的な方法について掘り下げたいと思います。

ペットドッグトレーナー 山崎宏子

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