2023.05.19

犬とのくらし④~飼主ができること~

近年、犬の飼育環境が屋外から屋内へと変化したことにともない、共有時間の増加・寿命の延長などの状況も大きく変わってきました。

家族の一員として認識されるようになってきた一方で、社会的地位は向上しているでしょうか?

ほとんどの公共機関、公園への立ち入り禁止や制限があるのが現状です。そういう意味では、ペット先進国であるヨーロッパなどに比べると、日本はまだまだペット後進国といえるかもしれません。

愛犬との暮らしが、ただのブームではなく当たり前の文化となるために、うちの子が可愛いだけでなく、その権利を守るための飼主の責任について考えてみましょう。

  

●健康管理

健全な精神は健全な身体から!

1 食事管理 

 食性や必要栄養素など、人とは異なる管理が必要です。

2 運動管理 

 犬種や年齢を考慮した上で運動欲求を満たすことが大切です。

3 予防管理 

 ワクチン接種や寄生虫予防などで病気のリスクを軽減しましょう。

4 定期健康診断 

 老化速度は人の約4倍です。病気の早期発見・早期治療のため、定期的に健康診断に連れて行きましょう。

●しつけ

 しつけとは、人間社会で暮らしていくために必要な決まりを教えて、守らせることです。

1 生活のルール 

 犬にとって当たり前のことが人には受け入れられないことがあります。またその逆も然りです。

周囲に迷惑にならないためのルールを教えて守らせましょう。

2 信頼関係の構築 

 我慢させるばかりでなく、犬の満足感を満たして信頼度を高めましょう。

3 コマンドトレーニング   

 言語と行動を結びつけて、行動コントロールと意思疎通を図りましょう。

●社会化

 犬の習性が、人と暮らすには問題行動となることがあります。

人間社会で生活するため、社会の一員としての素地を身につけることが大切です。そのために必要な経験をさせて、様々な場面(他人や他の犬・動物、苦手な音、車に乗ること、留守番をすること などなど)でも怖がったり、攻撃的になったりしないように、初めてのことや苦手なことに対しての適応力を身につけるための練習をしましょう 。

  

●マナーを守る

 地域社会のルールを守ることは当然、特にペットを飼育するうえで相手を不快にさせないため、下記のような気遣いをするように心がけましょう。

1 共有部分での決まりの厳守

2 においや抜け毛への配慮

3 鳴き声に対する対策

4ご近所へ犬がいることの挨拶 (特に飼いはじめ)   

愛犬の心身のケアと、お互いに気持ちよく暮らせる環境を整えることは、飼主がすべき責務といえるでしょう。

動物臨床看護士 /ペットドッグトレーナー 

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