2023.03.24
犬とのくらし③

診察台に乗せられた時に動物たちは何を思うのでしょうか・・・。
言葉が通じるのであれば是非、一度聞いてみたい質問ですね。
どんな答えがかえってくるのかを想像しつつ、タイプ別にその気持ちを考えてみたいと思います。
①石像化タイプ
緊張のあまり診察台の上で硬直状態。何をされても無反応なことが多いです。
治療はしやすいけれど、本犬はそれどころじゃないというとこでしょうか。
②恐怖タイプ
小刻みに震え、とって食われてしまわれる〜との反応。まだ何もしていないのにもかかわらず、
飼主に助けを求めて泣き叫びます。「助けて~殺される~!?」
③まな板の上の鯉タイプ
覚悟を決めたかのように比較的落ち着いて見えますが、そう見せるためのやせ我慢。
内心はドキドキ!?「平常心、平常心」と言い聞かせています。
④てやんでぃタイプ
近づく者には牙を剥き、触らせません。飼主と離されると途端にシュンとする場合があります。
実は弱虫だけど頑張っているタイプが多いです。
⑤媚び媚びタイプ
一見、喜んでいるように見えますが.必死でゴマすり。
「逆らわないから許して」と下手に出ることで、問題を回避しようとしています。
そんな理屈は通用しないのが診察台の上。服従しているのに・・・。
という裏切り行為が病院嫌いにしてしまうこともあります。
⑥ハッスルタイプ
何が何だかわからなくなって大興奮。嬉しいのか怖いのか、よく分からなくなっている状態。
テンションが上がりすぎて自らではどうしようもなくなってしまいます。
⑦逃走タイプ
診察台からとにかく逃げ出したい。得意技は首輪抜け。
診察をするためには飼主の協力と獣医師の努力が必要かも…
こうして考えてみると、様々な匂いや音のする場所で、ベタベタ触られて、変な道具を押し付けられた上に、体温計をブスッ!とくれば・・・
なんて場所だ!と診察台を苦手に感じるのも仕方がないのかもしれません。
では、飼主はどんなサポートをすればいいのでしょうか?
病院に連れていくときには、愛犬の好きなものを持っていきましょう。
おやつでもおもちゃでも、イメージアップに使えそうなものを探しておきます。
普段使いのマットを持ち込んで安心させるのも良いですね。
愛犬の様子をしっかり観察してフォローすることで、必要以上の負荷をかけずにすみます。
飼主は、その場にいたほうが良いのかいないほうが良いのか、犬の状況をみて判断してあげてください。
飼主が愛犬の緊張をほぐす役割を担うことは、診療のサポートとしてとても効果的だと思います。
ぜひ診療に参加されてください。
動物臨床看護士 ・ペットドッグトレーナー 山﨑宏子