2024.01.28

犬とのくらし10

犬の社会化について その2

どんなものに慣らせばよいの?

いろいろなタイプの人間
特に家族構成にはいない年齢層や性別の人には接する機会が少ないので、苦手なそぶりが見えた場合には意識して慣らすようにしましょう。予測できない行動をする子どもや男性などは、身近にいないと苦手になる傾向があります。
場所
縄張り以外の場所を不安に感じるので、動物病院やトリミングショップ、交通量や人の往来が多い場所などを意識して、複数の散歩コースを日替わりで行くようにするのも良いですね。
体に触られること
どこを触っても平気なように慣らしましょう。足先やしっぽ、口回り、耳は敏感な場所なので、触られるのが苦手な犬が多いですが、歯磨き、耳掃除、爪切り、肛門腺絞りなどのお手入れが必要なところです。
ホームケアの第一歩としてしっかりと触れて慣れさせるようにしておきましょう。
苦手を克服
 個体によって、苦手なこと、敏感に反応することは、特に時間をかけて慣らしていきましょう。
 例えば、車に乗るのが苦手、散歩が嫌い、抱っこは無理、大きな音に過剰に反応するなど、特に苦手だと思うものを見つけてしっかりと克服させてあげましょう。
どんなことを楽しみたいか
 愛犬と旅行やドッグカフェに行きたい、ドッグスポーツを楽しみたい、ドッグショーに挑戦したいなど、愛犬との具体的な楽しみをイメージして、そのために必要なことに慣らすようにしましょう。
  
どうやって慣らせばいいの

経験をさせる
 無理やり我慢させるのではなく、最初は犬が受け入れるレベルから様子を見ながら始め、最終的に拒絶や興奮しすぎず落ち着けるように、受け入れられるように伝えましょう。
イメージアップ作戦
上手に受け入れられたらご褒美を与えます。オヤツなどは分かりやすいですね。
 他にも褒める、なでる、遊ぶなど、犬が喜ぶことならなんでもOKです。

こんなことやってみよう

お散歩のときにマンホールの上を歩かせてみましょう。どんな反応が見られましたか?

無理やりリードを引っ張るのはだめですよ。ちょっと短めにリードを持って、飼主が先か横を歩いて愛犬の反応を見てください。平気で歩くなら、立ち止まったり、お座りさせたりとレベルアップしてみましょう。
歩くのを嫌がるなら最初の一歩を思いっきり褒めておやつを上げるのも良いですね。
別にマンホールの上を歩けなくても生活には何の支障もありません(笑)
ただ、経験の一つなのです!この経験を重ねていくことで適応力が身につき、初めて経験することでも自信をもって行動できるようになるのです。怖がって震えたり、興奮することなくスマートに行動できたら素敵です。
 
社会化とは、経験の器を広げていくことです。
さあ、うちの子にはどんな経験が必要ですか?

ドッグトレーニングインストラクター
動物臨床看護士
山崎宏子

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