2023.03.31

犬・猫の栄養学③

添加物は安全?

前回は添加物の役割のお話しをしましたが、やはり「添加物=体に悪い」というイメージがありますよね。
もちろん混入されていると体に悪影響をもたらすものもありますが、添加物には合成されたものだけでなく、天然由来のものもあるのです。

  

添加物とは?

添加物としては、ビタミン、ミネラル、着色料や酸化防止剤などがあります。

皆さんは、酸化防止剤、着色料と聞いて「発がん性物質」といった言葉が一番に浮かぶのではないでしょうか。

では、酸化防止剤ってなんでしょうか?

酸化防止剤とは?

酸化防止剤には、名前の通り食品の酸化を防ぐ効果があります。
ペットフードには、チキン、ビーフ、ラムなどの肉類を使用しています。肉の主成分は、水分、たんぱく質、脂肪などですが、この脂肪が光や空気に触れることにより酸素と結びつき酸化が起こります。
酸化が起こると、美味しさが失われて嗜好性が落ち、悪臭、色の変化などが起こり、摂取をすると嘔吐や下痢などの消化器症状を引き起こします。そこで、酸化防止剤を加えることによって、酸化を抑え、味や品質の低下を防いでいるのです。

酸化防止剤は、植物から抽出した天然由来のものと、化学的に合成されたものがあります。

 

この科学的に合成されたものということで「発がん性」のイメージが強くインプットされているのだと思います。
しかし、この化学的に合成されたものは基準を守れば健康被害の危険性はありません。

気になる基準などは、次回お話していきます。

 

動物臨床看護士
栄養学担当 髙田 翼

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