2023.03.10

手術の話

手術の話

今回は、手術の話をします。

医療関係のドラマやドキュメンタリー番組などでは、医療現場の話が時々放送されていますので、手術風景や機材が映し出されるのをご覧になると思います。

では、「動物医療の場ではどうなのか」と思われることはありませんか? 

動物病院の手術室は?

基本的には人と同様で、手術室は動物を扱うので人よりも小型ですし、手術台もそうです。
しかし、無影灯・麻酔器・モニター・手術器具は人と同じものを使用しています。
※無影灯:手術室などで用いられる照明器具の一種

手術手技も基本的に同様です。
但し、人の場合の平均体重を50キロとすると、それに比べて獣医師が手術するのは、小型の動物が多いので10キロ以下の動物がほとんどです。
要するに人と比べてかなり小さい体を手術しているということになります。血管の太さひとつをとっても、人の何分の1かということになり、細心の注意が求められます。
我々獣医師も、人と同様の器具と手技で病気になった動物を救命するために医療行為を行なっています。

動物が皆さんと、健康で末長く一緒に生活できるために知っていただきたい事を書いてゆきたいと思います。

獣医師 南 毅生

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