2023.09.29
健康で末永く一緒に

今回は、犬と猫の乳腺腫瘍の話をしたいと思います。
皆さん、犬と猫の乳腺腫瘍の発生を抑制できることを知っていますか?
犬は、生後1-2回目の発情までに避妊手術(卵巣・子宮切除術)を行うことで、
生涯乳腺の腫瘍を発生する可能性をかなり軽減できます。
猫は、生後6ヶ月以内に避妊手術(卵巣・子宮切除術)を行うことで、生涯乳腺の
腫瘍を発生する可能性をかなり軽減できます。
このように、犬と猫の乳腺腫瘍の発生を予防できるということです。
メスの犬あるいは猫の飼い主さんは、是非この事実をよく考えて避妊手術の実施を
検討してください。
また、不幸にも乳腺腫瘍が発生した場合、犬と猫ではその対処方法が全く異なります。
猫では、乳腺腫瘍が発生した場合、その発生側の乳腺を全切除する必要があります。
大きな手術になりますので、獣医師とよく相談してください。
犬も猫も発生後 腫瘍の大きさが小さければ小さいうちに手術を行うことで、
予後が良くなります。
毎日、体を触って異常がないかを確認する事が重要です。
動物が皆さんと、健康で末長く一緒に生活できるために知っていただきたい事を
書いてゆきたいと思います。
獣医師 南 毅生