2023.11.24

中毒⑦

そろそろ忘年会シーズンを迎え、お酒を飲む機会も多くなってきます。
その中で毎年1万8000人を超える方が急性アルコール中毒で病院に運ばれ、なかには命を落とすこともあります。

 

では、犬がお酒を飲んでもいいのでしょうか。
また、お酒をのんだらアルコール中毒になるのでしょうか。

 

結論は、犬でもアルコール中毒になるんです。
犬の体はアルコールの成分を急速に吸収する為、少量摂取しただけでも脳幹の働きが抑制されてしまい、
昏睡状態に陥ることもあり、心肺機能の低下を起こして
眠ったまま死んでしまう場合さえあります。

 

また、嘔吐をした場合には、誤嚥をしたり吐いたものがつまって窒息したりすることもあります。

 

犬は、飼い主が飲んでいるもの、食べているものにとても興味を示すため、ついつい『少しだけなら…』といって
舐めさせたり、目を離したすきにコップを倒して飲んでしまう事もあります。

 

私たちからすれば「ほんの少量」だったとしても、犬たちにとってはとても危険な飲み物なのです。

来週は、アルコールを接種した際の症状や対処法についてお話していきたいと思います。

 

動物臨床看護士 
高田翼

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