2024.02.02

中毒⑨

ナッツ類

ナッツには、アーモンドやカシューナッツ、マカダミアナッツ等様々な種類があり、木の実(ナッツ)と呼ばれます。なお、おつまみでよく食べるピーナッツは、地面の下で育つ豆類なので木の実(ナッツ)ではありません。

 

このナッツ類の中でマカダミアナッツは、嘔吐、下痢や後肢麻痺や運動失調、発熱など起こす可能性があります。

個体差はありますが、中毒症状を起こす量は、体重1Kgあたり3.5g程度といわれています。(マカダミアナッツ1粒は約2g)

そのため、マカダミアナッツは犬猫には与えないようにしましょう。

 

その他のナッツ類についても脂肪分等が多いため、肥満や下痢等を起こす事もあります。

 

また、ナッツは銅を多く含む食品でもあり、ナッツに含まれる銅が肝細胞に蓄積され、銅蓄積性肝障害を起こすことがあります。

特にベドリントン・テリアは遺伝的に肝臓での銅の排泄をしにくい体質のため、特に気をつけましょう。

また、ウエストハイランドホワイトテリアやラブラドールレトリバードーベルマンなども、他の犬種に比べると銅蓄積肝障害、および銅関連性慢性肝炎などにかかる可能性があるため、注意が必要です。

 

もし食べてしまっても、焦らずかかりつけの動物病院に相談しましょう。

 

動物臨床看護士

髙田 翼

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