2023.12.01
中毒⑧
危険度が高い飲み物
前回、犬はアルコール中毒になり、お酒は大変危険な飲み物だとお話ししました。
では、実際お酒を飲んでしまったらどんな症状が出てくるのでしょうか。
- 足のふらつき
- ぐったりしている
- ぼんやりとしている
- 嘔吐、下痢などの消化器症状
- 意識がもうろうとしている、呼びかけの反応が遅い
- 呼吸が弱くなる
これらの症状は、アルコール摂取後約30分から1時間くらいで症状が現れるといわれています。
もし、お酒を舐めたり飲んでいる現場を発見したらすぐに動物病院に連絡しましょう。
そして、アルコール度数や種類、わかれば接種した時間もメモして獣医師に伝えるといいでしょう。
けっして、自己判断はせず獣医師の指示を仰いでください。
よく大量の塩水を飲ませて吐かせるといい等言われることもありますが、脱水を起こしたり吐いたものが詰まって呼吸停止してしまう等、危険が伴いますので絶対に自己判断で応急処置は行わないようにしましょう。
前回もお話ししたように、犬は飼い主の持っているものにとても興味を持つ生き物です。
そのため、お酒を飲んだグラスや蓋の空いた瓶や缶などを手の届くところに置かないようにしましょう。
また、消毒用のアルコールスプレー、アルコールシートなども危険ですので、あわせて注意しましょう。
動物臨床看護士
高田翼