2024.04.05

中毒⑩

4月の旬の果物であるグレープフルーツは、ビタミンCが豊富に含まれていて美容にもいい果物ですが、犬もグレープフルーツを食べることはできるのでしょうか?

 

答えは、「食べても問題ない」です。しかし、消化不良を起こしたり、場合によっては中毒を起こすことがあります。また、特定の薬剤と食べ合わせが悪い場合があります。
投薬中の場合は、必ず獣医師に相談をしてから与えるようにしましょう。

 

グレープフルーツの酸っぱさはクエン酸からなるもので、ビタミンCも豊富に含まれており、同じ柑橘類のみかんと同じくらい含まれています。
しかし、犬では水溶性ビタミンであるビタミンCが体内で生成されるため、わざわざグレープフルーツを与える必要はありません。

 

グレープフルーツの皮は、下痢や嘔吐など消化器症状を起こすことがあります。
また、果肉には「フラノクマリン」という成分が含まれており、これは、特定の薬の成分分解を遅らせる作用があるため、投薬中の場合は獣医師に確認を取ってから与えるようにしましょう。

 

グレープフルーツを与える際は果肉のみ、少量ずつにし、体調をみながら与えるようにしましょう。
また、与える目安として摂取カロリーの20%に抑えるようにしましょう。

 

動物臨床看護師 高田翼

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